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第22号 2011.2.4 まこと流まちづくりの地平

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                _/_/ まこと流まちづくりの地平 _/_/
              _/_/_/ 第022号_/_/ 2011/02/04 _/_/

_/_/_/ 呑兵衛逍遥

        ===何が本当に大事な問題なのか?===
    “国債格下げ”問題の政局騒動から、我がまちの財政を学ぼう

    米国の格付け会社スタンダード&プアーズが日本の長期国債の格
   付けを「AA」から「AAマイナス」に一段階引き下げたことで、
   中央政界はまた足の引っ張り合いの材料を増やしたようだ。国債の
   大量発行に頼った財政運営への警鐘として、財政再建へ向けての議
   論が高まったのではなく、首相が「そういうことには疎い」と発言
   したことに対する批判と駆け引きの応酬に明け暮れているからであ
   る。

    もちろん、首相の発言は軽率で誤解を招く発言であることは事実
   であり、情けないことではあるが、そこが最大問題であるかのよう
   に与野党の駆け引きに終始する政治は、さらに深刻だといえる。

    この国の財政は、もはやとっくに破たん状態にあることは、周知
   のことである。財政破たんの状態にあるのは、国政だけでなく、自
   治体財政も過疎地域の財政基盤の弱い中・小自治体だけでなく、大
   都市を抱えた府県や政令都市、人口数十万の地方都市も似たり寄っ
   たりの状況にある。わが兵庫県や神戸市は全国屈指の財政窮迫県で
   あり、破たん状況にある大都市である。「大阪都」構想の是非をめ
   ぐって府と市が争っている大阪も、全国屈指の財政窮迫自治体であ
   ることに変わりはない。

    足元の明石市もやはり厳しい財政事情を抱えながら、相変わらず
   先行き不透明な大規模な駅前再開発計画や、市役所庁舎の建て替え
   構想など、財政事情どこ吹く風の議論に熱心である。

    国政、地方を問わず、いずれも深刻な財政状況に真正面から向き
   合わず、当面の繕いにあくせくしながら、新たな財政窮迫を招く計
   画に嬉々として取り組んでいるのは、市民感覚としてどうしても相
   容れない。

 _/_/“サラ金”財政に決別する視点を持とう

    自分の家計に置き換えてみれば、収入の2倍前後の支出を平然と
   続けていくわけにはいかない。“サラ金家計”は、たちまち破局が
   目に見えている。そんなことに意を返さず、破局に突き進む家庭で
   なければ、収入の範囲内でどのように当面切り抜けるか、爪に火を
   灯すような生活でしのぎながら、収入増大へ家族がそろって必死に
   なって取り組むはずだ。

    では、なぜ、国や自治体は、というよりも国や自治体の財政に責
   任を持つべき政治家や職員は、自らの財政事情をきちんと掌握し、
   主権者である市民と実態(情報)を共有し、適切な対応をしないの
   だろうか? もしも、そのような姿勢と職責を果たしていたら、今
   日のように軒並み深刻な財政破たん状態にはならなかっただろう。

    この疑問に誰も答えてくれないうえに、深刻なのは、主権者であ
   る市民、国民がその実態をよく知らないまま、平然と政治と行政を、
   政治家と行政官僚に委ねていることである。

 _/_/見ない・見えない縦割り体質、突破口は市民の財政への関心向上

    なぜ?の答えの一つは、政府や自治体の中でこうした財政の全体
   像を掌握している人が極めて少ないことだろう。いや、なんとか全
   体像をおぼろげながらでもつかんでいるのは、職員のごく一部にす
   ぎないことだろう。

    国家公務員は約30万人、地方公務員は都道府県、市町村合わせ
   て約280万人も居る。地方公務員には教員や警察、消防関係や公
   営企業部門などの現業部門が2/3を占めているが、これらと福祉関
   係部門を除いた一般行政部門だけでも56万人が従事している。ま
   た、政治家である議員の数は、国会で衆参722人(定数)、都道
   府県で2784人(2009年12月定数)、市区町村で3万4682人
   (同)も居るが、職員、議員のほとんどは「財政の全体像」をつか
   めていない。

    行政組織は典型的な縦割りで、自分の限られたしごとの範囲でし
   か物事を見ない。財政部門の職員でも、単年度主義の予算の表面上
   の数字しか見ない職員が大半で、財政実態を経年変化や複雑な特別
   会計や企業会計、外郭団体会計まで含めた公的資金の動きを全体と
   して掌握できているのは極まれともいえる。

    お隣の神戸市では、神戸空港の借金償還がはじまり、いよいよ他
   の事業会計からの繰り出しに手をつけ始めた。明石市でも駅前再開
   発事業の元金償還がはじまり、三セクの破たんが顕在化してくる。
   大蔵海岸の埋め立て企業会計は依然巨額の借金を抱えたまま、先行
   き見通しが立たない。

    ここは一番、将来ツケ回しされる市民が目を皿のごとくして、先
   ずは自分のまちの財政状況をしっかり見つめてみることだ。粉飾、
   ごまかしはないか。大事なことが隠されていないか。専門家の眼も
   借りながら、財政分析勉強会をやってみることだろう。少し勉強す
   れば、驚くべき実態が見えてくるはずだ。


_/_/_/ 明石まちづくり小史 (今回は同時進行ドキュメント版)

   ===市長選挙で投票するだけの“お客さん”から、主人公へ===
        市民集会重ねて「市長選び」の物差しづくり進む

    4月の市長選挙へ向けた明石市民の「市民マニフェスト」運動は、
   1月16日の市民集会で市民マニフェストの原案を発表した後、
   22日から毎週末に5週連続の討論集会を5つの地域ごとに開催し
   ている。
    一方、年明けにも立候補表明があるのではないかとみられていた
   県民局長(59歳)と元衆院議員の弁護士(47歳)は、1月末から2月
   初めにかけて市議会会派や推薦団体の出馬要請を受けるなどして、
   ようやく表舞台へ顔をのぞかせようとしている。

    市民マニフェストをまとめようとしている市民団体「明日の明石
   市政をつくる会」は、これらの候補予定者に公開のマニフェスト討
   論会を申し入れ、市民の求めるマニフェストの実現を担える人材か
   どうかを公開討論会の場で見定めようとしている。もしも、いずれ
   もが市政を委ねるに値しないと判断した場合には、独自候補を擁立
   してでも市民の願いを今回の市政で実現する道を探る方針を立てて
   いる。

 _/_/市民の主体的な選挙参加を追求する「市民マニフェスト」
   
    この団体の選挙への取り組みで画期的な面は、独自の候補者を擁
   立しない場合でも、そこで運動を止めずに市長・市議選の告示日ぎ
   りぎりまで市民マニフェストの実現を求めて市民集会を重ねて、
   「選挙並みの市民運動を展開する」としている点にある。

    http://akashi2011.com/

    この国の選挙制度は主権在民とはいいながら、選挙運動をできる
   のは候補者と政党などの政治団体だけで、肝心の主権者である市民
   が選挙運動できない仕組みになっている。有権者は政党や団体など
   が擁立した候補者の中から「よりましな人物」を選択するしかない
   “お客さん”にされている。しかし、抜本的には公選法の改正も必
   要だが、現行制度下でも、やれることは幾つもある。

 _/_/選挙告示まで波状的に市民討論集会を計画

    いま明石でやろうとしていることは、選挙という大きな政治イベ
   ントで世間の関心が盛り上がっている時期を「選挙と市政運営への
   市民参画、市民主体の自治体運営へ市民が意識を変革する」絶好の
   機会にすると同時に、「選挙後の市政運営への市民の関わり方を、
   市民と市政担当者、議員が実感する」機会にすることにある。

    そのために、選挙告示まで波状的に市民討論集会をきめ細かく開
   いていくとともに、選挙が終わって新しい市長と議員が決まったあ
   とも、引き続き「市民マニフェスト」のさらなる進化と実現をめざ
   して学習や集会、議会改革へのアプローチを続けていこうというプ
   ログラムを発表している。

    その延長線上に、昨年4月に施行された自治基本条例の実体化や、
   本格的な議会改革をめざした議会基本条例の制定への道筋が開けて
   くるというのが、市民マニフェスト選挙を推進している狙いである。

    こうした画期的な運動の展開につながるか、それとも市民マニフ
   ェストを掲げた第三の候補者を市民団体が擁立することになるのか、
   間もなく答えが出る。

   ※詳細は 明日の明石市政をつくる会 HP参照
        http://akashi2011.com/

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_/_/_/ まちづくり異聞(イベント案内、その他)

    _/_/明日の明石市政をつくる会 市民マニフェスト討論市民集会

        _/ 2011年2月6日(日)午後2時〜5時
           明石市立産業交流センター 4階研修室1A
       (JR大久保駅南西)

     ○経過の報告
     ○「市民マニフェスト」(原案)の説明
     ○市民マニフェストの位置づけと今後の展開
     ○地域課題を含めた討議と意見交換
           
       http://akashi2011.com/

    _/ だれでも参加できます。無料

    _/ 主催:明日の明石市政をつくる会
      連絡先:住民自治研究会あかし
            E-mail:jichi-ken@jichi-akashi.com

 _/_/明日の明石市政をつくる会 市民マニフェスト討論市民集会

   _/ 2011年2月13日(日)午後2時〜5時
           サンライフ明石 2階研修室(JR西明石駅南)

 _/_/明日の明石市政をつくる会 市民マニフェスト討論市民集会

   _/ 2011年2月19日(土)午後2時〜5時
           東二見・地蔵町公民館 (山電東二見駅南、市民センター東)



 _/_/第4回雨水ネットワーク会議全国大会2011in大阪 プレシンポジウム
     (8月5-6日に大阪で開催予定の全国会議のプレシンポです)

      _/ 2011年2月5日(土)午後1時〜5時
           西宮市民会館アミティホール 4階中会議室
                 (阪神西宮駅前の西宮市役所南側)

     ○これまでの雨水利用、これからの雨水活用
       〜雨水活用に関する制度、規準を考える〜
     ○寝屋川地域の総合治水対策 安岡政光さん(大阪府河川整備課)
     ○今なぜ雨水活用か 村瀬誠さん(東邦大学客員教授、天水研究所代表)
     ○雨を制御し、活用する建築 神谷博さん(建築学会雨水建築規格化小委員会)
     ○洪水防止と健全な水循環再生のための雨水地下浸透
                  屋井裕幸さん(雨水貯留浸透技術協会)
          
   _/ だれでも参加できます。無料。事前申し込み制。定員100名

   _/ 主催:雨水ネットワーク会議全国大会in大阪実行委員会
      申し込み、連絡先:同実行委員会事務局
               E-mail:info@kansaiamamizu.com
                              050-5520-3300 fax06-6964-2520
           または、県民交流広場西宮北口北東地域推進委員会
               E-mail:kenhiroba@zeus.eonet.ne.jp
                              0798-66-5881 fax0798-66-5886


 _/_/シンポジウム 武庫川からはじめる総合治水

      _/ 2011年4月2日(土)午後1時30分〜4時30分
           尼崎市総合文化センター アルカイックホール・オクト
      (阪神尼崎駅北東国道2号線沿い)
    
    ○基調講演 「樋井川における流域治水
           〜福岡市における市民共働型治水の実践から」
         講師:島谷幸宏・九州大学大学院教授
    ○パネルディスカッション
      「県民の総意で取り組む総合治水の実現をめざして」
     パネリスト:川谷 健・神戸大学名誉教授
           島谷幸宏・九州大学大学院教授
           鈴木晶子・気象予報士、防災士
           室崎益輝・関西学院大学教授
           井戸敏三・兵庫県知事
     コーディネーター:松本 誠・武庫川流域委員会委員長
    ○定員 300人 無料
    ○3月28日までに、電話、fax、電子メール、郵送にて事前申し込みが必要 


     兵庫県武庫川企画調整課 078-362-4028 fax078-362-3942
      E-mail:muko_chosei@pref.hyogo.lg.jp
      
   _/ 主催:兵庫県
     共催:神戸、尼崎、西宮、伊丹、宝塚、三田、篠山の流域7市
        武庫川流域総合治水推進協議会、武庫川下流治水事業促進協議会
             
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_/_/_/ 発行: 市民まちづくり研究所 / 松本誠 MATSUMOTO,Makoto
        http://matsumoto2008.com
        e-mail:makoto@matsumoto2008.com  e-mail:matsumoto-mk@nifty.com
        ※ご意見・ご感想をお寄せください。
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        ※転送・引用・その他の活用を歓迎します。
         活用に際しては発行者の著作であることがわかるようにしてください
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最終更新時間:2011年04月26日 05時21分31秒