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第20号 2010.12.24 まこと流まちづくりの地平

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                   _/_/ まこと流まちづくりの地平 _/_/
                 _/_/_/ 第020号_/_/ 2010/12/24 _/_/

_/_/_/ 明石まちづくり小史

    当メルマガでの「明石小史」はしばらく休載していましたが、前々号、
   前号とご報告してきた明石市政と北口市長の進退に関わる評論は、同時
   進行型ドキュメントではありますが、明石市政に関して将来は間違いな
   く「重要な歴史的記述」になるかと考えます。したがって、今後はこう
   した動きについてのドキュメントも「明石小史」として記載していくこ
   とにします。


    === 北口市長がついに「3選出馬断念」を正式表明 ===
 
      新しい市政へ向けて、刷新選挙への動き急浮上

    12月市議会で市長の資質をめぐり“集中砲火”を浴びた北口寛人市
   長(45)は、一般質問が一段落した10日、来春に予定されている市長
   選に不出馬の意向を議長に伝えたが、その後メディアには「3月までは
   正式表明しない」と、態度をあいまいにしてきた。

    このため、市議会は17日の最終日の本会議で全会派が一致して「議
   会での虚偽答弁」を理由とした「市長問責決議」を用意するとともに、
   緊急質問で市長の真意を追及し、3選不出馬の正式表明を迫った。同市
   議会はじまって以来の市長問責決議が全会派一致して決議される状況を
   前に、市長はついに3選不出馬を正式に表明し、4月の任期満了ととも
   に退任することを表明した。

    これによって明石市政をめぐる動きの焦点は、次期市長候補の動向に
   絞られ、すでに一部には立候補の動きを見せているのをはじめ年末年始
   を挟んで慌ただしくなっている。

  _/_/ 3選阻止の動きは市長の足元から
     独断専行、公私混同、職務放棄、責任転嫁、朝令暮改に職員離反

    12月市議会が始まる前までは3選出馬に意欲を見せていた市長が、
   一転して「断念」に追い込まれたのは、副市長と部長級の市幹部がそろ
   って半ば公然と離反し、虚偽答弁や支援者への公費を使った便宜供与な
   ど市長の“不祥事”を追及する動きに同調したことが、直接の引き金に
   なった。(神戸新聞12月23日付け解説記事参照)
        http://jichi-akashi.com/jichi.html
    同市長が再選後、この3年余の間に問題とされてきた「市長の素行」
   と「重要政策の混乱と停滞」の数々は、30件近くに上る。
     (参照http://jichi-akashi.com/jichi.html)

    こうした状況でさらに3選を許すと「明石市政はもう持たない。致命
   的なダメージを受ける」という危機感が庁内に高まったからだ。しかし、
   市長は「きびしい時代に職員はまだ、その厳しさを分かっていない」と、
   自らの正当性を疑わないまま職員との乖離に気づかず、よくありがちな
   権力者の「裸の王様」になっていた。

    今年春の「参院選立候補打診」騒動も、市長不信に輪をかける一因で
   もあった。もともと最初の市長選挙に出るときから、「国会議員をめざ
   すステップ」という言動に後援者の間でも眉をひそめる向きがあったが、
   参院選を控えた今春、みんなの党から立候補を要請されたということで
   迷ったということを公然とさせたことで、「心は市政にあらず」という
   姿勢を市民にも見せつけることになった。

  _/_/ “内部市長”も“外部市長”も、2代続けて失脚
     問われる市長の資質、「市民主体の市政」のリーダー生み出せるか

    明石市政はこれで、2代続けて失脚、退陣することになる。北口市長
   の前任者である岡田進裕市長は8年前、2001年7月の市民まつり花
   火大会における歩道橋事故で11名の死者と247名の負傷者を出し、
   半年後には同じ大蔵海岸埋め立て地での砂浜陥没事故で幼児の生命を奪
   った。その政治責任を問われ続けたあげく任期満了を待たずに辞職に追
   い込まれた。北口市長は県会議員から転じた民間サラリーマン出身の市
   長、岡田市長は市職員たたき上げの助役出身市長だが、いずれも続けて
   本人には不本意な退陣をせざるを得なかった。

    兵庫県内では宝塚市で、刑事事件で逮捕されて辞職した市長が2代続
   いたが、明石市政もこのような市長を選んだことで、市民の政治感覚も
   問われることになる。

    市内ではすでに、市長選に向けて自薦、他薦の候補擁立の動きが始ま
   っている。北口市長の参院選転身の動きがあった今春、早々と立候補の
   動きを見せた人物が準備を進めているほか、現職退陣で“初期の目的”
   を達した庁内や議会筋では、行政内部からの起用や県の幹部職員擁立へ
   画策する動きも出ている。

    これに対して、市政に強い関心を持ってきた市民団体の中では、先月
   末から「これでいいのか!明石市政を考える会」を立ち上げて、北口市
   長3選への批判を強める一方、明石市政の再生へ向けての政策討議を始
   めようとしている。26日には緊急市民集会を開いて、市政混迷の経過
   と背景を分析し、希望の持てる明石のまちづくりへ向けた課題に取り組
   もうとしている。

  _/_/ 失われた20年を取り戻すために
     明石市政再生のリーダーに問われる資質と条件
  
    90年代以降の混迷と激変期が続いたこの20年間、この国の政治も
   行政も混迷を重ねてきたが、明石市も2代20年にわたってトップリー
   ダーに恵まれなかった。かつての高度成長時代と異なって、首長はその
   リーダーシップが決定的に問われる。リーダーシップといっても、北口
   市長が言うように「選挙で選ばれた市長として、ある意味強引にやって
   いこう」というスタンスは、リーダーシップへの誤解にもとづくものだ
   ろう。いま、明石にかぎらず、そのような誤解にもとづいて自治体行政
   を混乱に陥れている事例は全国に少なくない。

    市長は選挙で勝ったからといって、圧倒的多数の市民に支持されてい
   るわけではない。北口市長の場合も選挙での得票数は、他の候補と大き
   な差をつけたといっても有権者数に占める得票数(絶対得票率)は1期
   目で約1/4、2期目で1/3程度にすぎない。激しい選挙戦をかろうじ
   て勝ち抜いた場合は、その市民の“絶対支持率”は1割程度のケースも
   ざらにある。

    選挙では、自らの政策を明確に示して支持を求めるのは当然ながら、
   首長に就任したら自らを支持しなかった市民の意見にも十二分に耳を傾
   け、全市的な合意形成に努力する「コーディネーター」の役割を果たす
   べきなのである。

    そのためには、来るべき明石市長選では次のような資質を持った人材
   を選ぶべきだろう。

    第一に、明石のまちづくりに関する総合的な政策についてトップリー
   ダーとしての見識と具体的な知恵を発信できる人材。第二には、シンプ
   ルで、市民にわかりやすい政策とメッセージを訴え、首長のポストを国
   政への踏み台にしない、明石をこよなく愛する人材。第三には、全庁内
   の職員の心をつかみ、モラールを最大限に発揮できるような人事政策を
   もって、政策推進へ市役所が一体となって市民と協働していける人材。
   さらに加えると、1期4年で重要な懸案事項に答えを出し、市民にその
   変化を感じさせることのできる人材が必要だろう。

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_/_/_/ まちづくり異聞(イベント案内、その他)

    _/_/明石市政の再生を考える緊急市民集会

        _/ 2010年12月26日(日)午後2時〜4時30分
           明石市立男女共同参画センター 第1・2会議室
         (明石駅前のアスピア明石 北館7階)

     ○市政混迷の経過と背景
     ○北口市政8年間の重要施策の問題点
     ○希望を持てる明石のまちづくりへ向けた課題と条件づくりのために
     ○参加者による意見交換会

   _/ だれでも参加できます。無料

   _/ 主催:これでいいのか!明石市政を考える会(仮称)
     連絡先:住民自治研究会あかし
           http://jichi-akashi.com/jichi.html


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_/_/_/ 発行: 市民まちづくり研究所 / 松本誠 MATSUMOTO,Makoto
        http://matsumoto2008.com
        e-mail:makoto@matsumoto2008.com
        e-mail:matsumoto-mk@nifty.com
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最終更新時間:2011年01月03日 12時38分09秒