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第19号 2010.12.12 まこと流まちづくりの地平

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                   _/_/ まこと流まちづくりの地平 _/_/
                 _/_/_/ 第019号_/_/ 2010/12/12 _/_/


_/_/_/ 北口市長の資質めぐり議会で“集中砲火”
     職員も実態を告発、ついに「3選不出馬」の意向表明
        
     明石海峡のたこフェリー休止に伴う北口寛人明石市長の対応の不手際
    をきっかけに表面化していた同市の市政運営をめぐる首長のリーダーシ
    ップ問題は、ついに12月市議会で「市長の資質」を問う議論に発展し、
    度重なる市長の“虚偽答弁”等が追及され、10日午後、市長は来春に
    予定されている3選不出馬の意向を議長らに伝えるに至った。

     12月7、8両日の市議会一般質問には17名(定数31)の議員が
    質問に立ち、うち5名の議員が市長の危機管理意識や度重なる約束事の
    不履行、勤務実態、大雨注意報下や重要な事業執行中での飲酒、公式行
    事や対外的な折衝についての欠席やドタキャン多発、職員への信頼失墜、
    重要施策についての方針変転、度重なる不明朗な海外出張や支持者への
    公金支出による便宜供与、退職金廃止・削減表明への居直り等の問題を
    具体的に取り上げて、市長としての責任を果たしていないことを一問一
    答で追及した。

    _/_/ 度重なる“虚偽答弁”に問責決議の動き

     これに対して、同市長は雄弁に切り返したが、フェリー問題での「1
    億円支援」発言を記録した関係者との面談議事録を突きつけられたり、
    市長が答弁で内容を否定した議事録の信憑性を関係する2名の部長が認
    めるなどの“造反”を受け、「度重なる虚偽答弁」と追及された。

     こうした本会議での流れは、市長が出席していない常任委員会でも継
    続し、あらためて本会議での「虚偽答弁」が裏付けられることになり、
    追い詰められた。議会内部では、今市議会の前から「市長問責」の決議
    を出す動きがあったが、本番での目を覆うばかりの状態にこれまでは与
    党的立場にあった市議たちも問責は避けられないという動きになり、全
    会一致での問責決議が17日の最終日に可決されそうな状況になってい
    た。

     10日午後の「3選不出馬」の意向表明は、こうした中で行われたが、
    議会や庁内では「問責決議回避のための、その場しのぎではないか」と
    いう見方も消えず、正式な記者会見をして表明する気配のない中でその
    真意を疑う向きも少なくない。

   _/_/ 市長の行状に批判と実態訴える動き、市役所と市民双方に

     大蔵海岸花火大会事件で責任を問われた岡田前市長の退任に伴う20
    03年4月の市長選で、北口氏は共産党を除く“オール与党”の枠組み
    で、新人4人の争いを制して県議から市長に転じた。当時は37歳とい
    う若さも期待され、前市長の元でこじれていた花火大会事件や砂浜陥没
    事故の遺族との関係修復は図れたが、重要施策についてはほとんど前進
    することなく、JR新駅誘致や関西独立リーグのレッドソルジャーの独
    断による一方的な誘致と職員4人を後援会業務に派遣するなどの独断専
    行を繰り返し、問題が起きると職員に責任転嫁するなどの対応が、庁内
    での信用失墜につながっていた。

      こうした市長の問題点は、議会で追及された事実や、庁内で指摘され
    ている事実を数えるだけでも20数件におよび、重要施策が停滞したり
    暗礁に乗り上げている原因の多くも市長の対応姿勢にあると言われてい
    る。1期目はさほど問題が深刻にもならず、表面化していなかったが、
    問題は2期目以降この3年余に集中している。7日の本会議でも市長自
    身が答弁で述べていたように、2期目の選挙で8万票という明石の市長
    選挙では空前の得票をしたことが市長の“慢心”につながっていたこと
    は容易にうかがわれる。

     この8万票の得票は、事情を知った人には必ずしも市長への強い支持
    の結果ではないことは容易に分かることだ。前回2007年の選挙は前
    々回と同様に市議選とのダブル選挙だったことと、当事者には恐縮だが
    共産党公認の退職議員との一騎討ちだった。明石の市長選挙は北口氏が
    登場する前まで5期20年にわたって単独選挙が続き、よくて投票率は
    30%台に乗る程度、低いときには20%台すれすれの低空飛行が続い
    ていた。2003年からダブル選挙に復帰し市議選と同じ50%に上が
    った。1期目は4人が争い6万票余だった。

        そうした市長との確執の中で、庁内には「これ以上市長を続けられる
    と明石は再起不能になる」という危機感が充満し、来春の選挙へ向けて
    の3選態勢づくりを控えて、議会や事情を知る市民の間にも危機感が広
    がっていた。
        
   _/_/ 職員は首長の「従僕」か? 忠誠を誓う対象は主権者市民
       
     自治体職員は制度上、選挙で選ばれた首長を補佐する補助職員と規定
    されている。このあたりを誤解する首長は、職員は「首長の指示に従う
    のが職務」と誤解している向きがある。もちろん、通常は選挙で選ばれ
    た首長の方針のもとに仕事をするのが当然だが、首長といえども法に反
    したり、市民の利益にならない行動をとるときにはそれに従わず、注意
    を喚起し、まちがった行動をとって市に損害を与えないように努力する
    のも職員の重要な任務だろう。一部報道では「職員の造反」という表現
    も見られたが、地方自治の本来のあり方、自治基本条例を施行した自治
    体としての職員の責務は、首長に従うことだけではないことを銘記する
    べきだろう。

     その観点からすれば、今回の職員の勇気を持った行動は、遅きに失し
    た面はあるものの、市民に奉仕すべき公務員としての本来の姿を勇気を
    持って示したものとして高く評価されるべきだろう。

   _/_/ 満席の傍聴者は、白熱した議会にも賛辞
    
     7日の一般質問が行われた本会議場は満席に近かった。傍聴席には、
    具体的な事実を持って追及する議員に対して雄弁に言い返す市長の答弁
    が、しらじらしく映ったようだ。休憩時「やっと議会らしくなってきた。
    いつもこうあって欲しいものだ」と終日傍聴席に頑張った市民が、いつ
    もよりも多かった。問われているのは、これまでの議会の対応でもあっ
    た。

   ※12月7日の明石市議会の上記の質疑は、明石市のホームページの市議
    会のページに録画中継のインターネット版がアップされている。同じく
    アップされている質問議員の「質問通告」内容一覧と併せて市長との一
    問一答を聞くとよくわかる。
    ちなみに、上記関連の質問を行ったのは新田正彦、辻本達也、寺岡登史、
    木下康子、永井俊作の各議員。

      ※「明石市議会 本会議インターネット配信」は、
                                           ページ下に↓リンクがあります


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_/_/_/ まちづくり異聞(イベント案内、その他)

    _/_/明石まちづくり市民塾2010連続講座
        「市民活動・市民利用施設のあり方を考える」

        第3回 市民活動センターの機能とあり方、運営組織をどうするのか?

        _/ 2010年12月18日(土)13:30〜16:30
           明石市民会館第1、2会議室

        _/ 資料代:300円

        _/ ここ数年足踏み状態だった明石市の市民活動センターは自治基本条例
     の施行に伴い「市民活動の拠点施設」として開設へ動き出そうとしてい
     る。どのようなセンターをめざすべきなのか? 先進自治体の事例をも
     とに考える。
     
    <パネリスト>
    NPO法人市民活動フォーラムみのお事務局長・須貝昭子さん(箕面市立
                        市民活動センター指定管理者)
    NPO法人シーズ加古川(かこむ指定管理者)理事長・田中茂さん
    あかし市民活動団体協議会会長・桑原功さん
    オール明石市民活動ネットワーク準備会(AACPN)丸谷聡子さん
    明石市コミュニティ推進部部長・西川勉さん

    <コーディネーター>
     松本誠(市民まちづくり研究所所長、市民塾代表)


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_/_/_/ 発行: 市民まちづくり研究所 / 松本誠 MATSUMOTO,Makoto
        http://matsumoto2008.com
        e-mail:makoto@matsumoto2008.com
        e-mail:matsumoto-mk@nifty.com
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最終更新時間:2010年12月25日 21時38分12秒